丸いカッティングボード
小さくて、厚くて、丸いカッティングボードです。
子供の頃からネギが好きです。薬味としても欠かせません。お味噌汁には入っていてほしいし、豆腐の上にも乗っていてほしい。でも、ネギを小口切りにすると、まな板からポロポロとこぼれていきます。大事なネギが逃げていきます。これはいけません。大きなまな板で作業すればいいのですが、狭いキッチンでは小さなまな板の方がよかったりしますしね。
なんとかならないのかなあと思いました。小さなまな板でもネギを逃がさない方法・・発想を変えました。受け皿を使うことにしました。受け皿の中にまな板を置けばネギは逃げず、お皿からナベへ、あるいはお椀へと移せます。これで大好きなネギを思う存分いただけます。
受け皿には21~22cmくらいの縁のあるお皿がちょうどいいですね。カッティングボードの直径は14cm。底面が一回り大きいと使いやすいですよ。
丸いカッティングボードは小さいけど厚みがあります。この厚みのお陰で包丁を握る手と作業台の間にクリアランスがあって作業がしやすいです。また、木のまな板は洗ってしっかりと乾かすことが大事ですけど、自立するからその際も気楽です。フキンや小皿に乗せておけば転がったりせずに乾きます。
そして木皿・・お約束ですね。片面の中央に埋め木をしています。これは工程上開いた穴をふさいだものですけど、カッティングボードの表裏の目印になっています。例えば片面を切るために、もう片面を木皿にします。
小さくて、厚くて、丸いと、いいことあるかもしれません。
丸いカッティングボード
サイズ:直径14×高さ3.5cm
*材料の都合などでサイズは多少前後します。
メープル材またはチェリー材 オイル仕上げ
価格:8,500円 (税込み:9,350円)
梱包送料を含みます
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メープル材 |
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Thoughts & sights / パセリ
子供の頃から料理が好きで、小学校4年生のときに貯めたお小遣いで子供用の料理本を買いました。初めて作ったのはチキンライス。当時の西洋料理のレシピには必ずと言っていいほど「仕上げにパセリを散らします。」と書いてありました。
でもパセリがどんな味かよく知りませんし、飾りだと思っていました。「パセリなし」で大丈夫って思っていました。大人になってからは格好を付けることを覚えて、シーズニングの乾燥パセリを振りかければいいんだよねと思いました。乾燥品ですから大した味はなく、見た目だけのパセリで満足していました。
パクチーやパセリはクセがあるのであまり好んで食べるものではなかったのですが、美味しいエスニック料理を食べてから急に好きになりました。今はパセリを買ってきては、花のように器に水を入れ、いけて楽しみ、ちょっとつまんで使っています。
やっとパセリの意味を知りました。味のアクセントなんですね、新鮮なパセリをスープやサラダに散らすと、さわやかな香りが味に奥行きを与えてくれます。ちょっとしたことです。でも昔からの智恵、工夫ですから大事な意味があったんですね。気付くのにとても時間がかかりました。
ものづくりもちょっとした気付きから変わります。その気付きからまた新たにものづくりがしたくなります。もうちょっと先に進めそうな気がしてきます。
「最後に、パセリのみじん切りを散らします。」