木のカッティングボード
薄くて持ち出しやすいカッティングボードです。
キッチンではパンを切るときに使っています。そしてそのまま木皿として使います。
元々はピクニックで使う、携帯できるカッティングボードがほしくて作りました。
お花見やBBQなど外で食べたり、飲んだりするイベントが増えました。外で飲むビールはいつもよりも美味しいですね。まあ、ピクニックにカッティングボードが必要かというとそうでもなかったりしますけどね。(笑) たまに誰かが果物やフランスパンを持ってきて「あれ、切るもの忘れた。」ということはありますね。
木のカッティングボードが本当に役に立つのはこういうとき・・レジャーシートを敷いてのピクニックでは、飲み物の入ったコップやビンが不安定でドキドキします。そんな時に板があると安心。でも毎度板を持って行くのもあれですし、荷物は減らしたい。そこで、カッティングボードであり、コップなどを乗せる台にもなる板を作りました。
「木のカッティングボード」はただの平たい板です。板であることが大事です。当たり前の形だからこそ木の持つ優しさや、愛でしょうか・・少しでも表現できたらと思っているのですが。
ちなみに、一緒に持って行くナイフはギザギザの刃が付いたものがオススメです。例えば波刃のパーリングナイフが便利です。軽いし、なんでもよく切れますよ。
木のカッティングボードはコンパクトな標準サイズと少し長めのロングがあります。
材料にはナラ柾目材とチェリー材を使っていますが、多少の反りは出ます。お使いにならないときは何かに立てかけておくと両面に空気が触れますので材も安定します。是非そのようにお使いください。
木のカッティングボード
■標準サイズ
サイズ:幅16×長さ29×厚み1cm
ナラ材またはチェリー材 オイル仕上げ
価格:6,500円 (税込み:7,150円)
梱包送料を含みます
■ロング
サイズ:幅17×長さ34×厚み1cm
ナラ材またはチェリー材 オイル仕上げ
価格:8,500円 (税込み:9,350円)
梱包送料を含みます
*材料の都合などでサイズは多少前後します。
■ご注文承ります
ナラ材 |
チェリー材 |
Thoughts & sights / アンティークを読む楽しさ
都内に出かけるとアンティークショップに入ることがあります。古い家具からは多くの学びがあります。材料の選び方、使い方、加工方法、経年による変化の出方など。
お店には色々なものが並んでいますが、特に作りのいいものは遠くから見ても凜としているのでそれとわかります。姿が違いますね。それはディテールの違いであり、部材のバランスの取り方の違いなのです。時は経ってもできたときから備わる気のようなものは変わらないのだなと改めて思います。
でも、作りの良し悪しというのがすべてではありません。それよりも、引き出しが付いていればその裏側を見るのが楽しいのです。そこには数字か記号が書かれています。複数ある引き出しはそれぞれの位置を決めて作るので必ず目印となる「符丁」を入れます。数字、アルファベット、記号など親方から受け継がれた書き方があるのです。
手書きの文字から、その人の筆跡から、そこに間違いなく一人の職人がいたことを知ります。選んだ技法やバランスの取り方を含め、その符丁を見ることで作り手のイメージがより鮮やかになります。そして時の彼方から語りかけてくれます。小さく「がんばれー」と聞こえます。作り手同士の心の会話です。
木のカッティングボードには丸い穴を開けました。穴はカッティングボードのアイコンだと思っています。ただの板だとカッティングボードには見えず、不思議なことに穴が端の方に開くと「あ、カッティングボードだ!」って思います。でも、正円だと何かがしっくりきません。ので楕円にしてあります。よーく見ないとわかりません。
のちのちの作り手がこのカッティングボードを見た時に気付くでしょう。その人へのささやかなエールです。楽しんでもらえたらいいなと思います。